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リプレイ (新潮文庫) [文庫]
杉山 高之 (著), ケン・グリムウッド (著)

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はじめて本を読んでみようと自分から思ったのはいつだっただろうか。
人から薦められたこの本を手に取ってから夢中になって読み続けた日々は
今でもつい最近の様にその熱を思い出す。
自分がこの本との出会いからどっぷりと活字の世界にはまり込んだ様に
何かの出会いからはじまる事故のような衝撃的な事ってある。

そんな事故のような出会いを「幸福な事故」と呼んでいたのは
BACH(バッハ)代表・ブックディレクターの幅 允孝さんだったろうか。

ブックディレクターの仕事は人と本が少し上手く出会えるよう
様々な場所で本の提案をすること。
そんな幅 允孝さんは羽田空港と原宿にある「Tokyo's Tokyo」や
二子玉川「フォーティーファイブ・アール」などショップでの選書や
千里リハビリテーション病院のライブラリー制作など
その活動範囲は本の居場所と共に多岐にわたっている。

世界中を見渡して今はものを選ぶことに力点が置かれていて
そういうのがセレクトショップだとしたら、
エディトリアルショップはその選んだものをどういうふうに並べるのか
どういう環境に置くのかそういうものに力点を置くのが編集型のお店。

そして幅 允孝さんが編集をすると本を通して少し世の中が面白く見える。

昔は本が沢山あるのがいい本屋さんの優位性だった。
しかし今は誰もがアマゾンにはかなわない。
だとしたら、本が少ないということをメリットに転化できないかと考えて
幅 允孝さんがあえてやったのは
ある時期の「東北に行くならベスト1」ですを『風の又三郎』にすること。
お店からのメッセージとしての1位です。
そしてある月、日本でいちばん『風の又三郎』を売ったのがこの店になった。
一般書店に行くと、『風の又三郎』なかなか探せない。
同じ本であっても、置く場所、環境を編集することによって
届き方って全然違ってきます。
つまり文庫別のあいうえお順で置いてある『風の又三郎』と
羽田空港の地場でこれから東北に向かおうとしている方に差し出す地場だと
相手への届き方がまったく違った印象を受けるのではなかろうかと。
それを幅 允孝さんは環境の編集と呼ぶ。

世の中が検索する時代の今。
「幸福な事故」の様な機会は少なくなった。
みんな検索するキーワードが探せないからだ。
だからみんな自分の知っている範囲の事柄にしかなかなか遭遇できない様だ。

とにかく本を手にとって面倒くさがらずに開いてみる、開いてみて、
偶然見えたその1ページにひょっとしたら何かがあるかも知れません。
そんな1ページを覗くきっかけを自分も作っていきたいと思う。
そしてみなさんが本を読む日々が幸せなものであることを願っています。


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